まぶたが腫れる
寝不足やお酒の飲み過ぎでまぶたが腫れた、という経験をお持ちの方は少なくないかと思います。まぶたは、皮膚が薄いためトラブルの起こりやすい部位と言えます。
上記のような腫れであれば基本的に心配いりませんが、目の病気を原因とするケース、何らかの対応が必要なケースも存在します。特にまぶたの腫れに加えて目の充血や痛みなどの他の症状が見られる場合、時間が経過しても改善しない場合には、お早めに大阪市旭区のうえの眼科へとご相談ください。
まぶたや目の周囲が
腫れる原因
むくみ
寝不足、お酒の飲み過ぎ、水分・塩分の摂り過ぎなどによって血液やリンパ液の流れが滞ると、むくみが生じます。まぶたは特に皮膚が薄いため、むくみが顕著に現れます。この場合、多くはその日のうちに解消します。ただ、こういった生活を続けることは当然健康を害する原因となりますので、改善を図りましょう。
また全身にむくみが生じている場合には、腎臓の病気なども疑われます。
かぶれ
かぶれ(接触皮膚炎)とは、何らかの物質との接触によって起こる皮膚の炎症のことです。まぶたの場合、化粧品、メイク用接着剤、クレンジング剤、シャンプー、カラー剤、パーマ液などの接触が原因になることが多くなります。前までは大丈夫だったのに急に腫れるというケースがあるため、注意が必要です。
放置していると炎症が悪化することがあるため、原因を特定し取り除くためにもお早めに大阪市旭区のうえの眼科を受診してください。
コンタクトレンズ
汚れたコンタクトレンズ、劣化したコンタクトレンズの装用は、角膜が傷ついたり感染を起こしたりする原因となります。感染や炎症によって、まぶたの腫れや充血、目の痛みなどの症状が現れることがあります。
アレルギー性結膜炎
花粉、ハウスダスト、あるいは食品などのアレルギーによって、まぶたの腫れが生じることがあります。
それ以外の症状としては、目のかゆみや充血、涙があふれる、異物感などの症状が見られます。また多くは、アレルギー性鼻炎を合併します。
感染性結膜炎
アデノウイルス、エンテロウイルス、コクサッキーウイルス、ブドウ球菌、レンサ球菌といったウイルスや細菌の感染によって起こる結膜炎です。充血、目やにの目の症状以外にも、ウイルスの種類によって耳の前にあるリンパ節が腫れて触ると痛みがあったり、のどの痛みや熱がでたりします。
眼瞼炎
(マイボーム腺機能不全(MGD))
まぶた、まつ毛の根元、目尻などに起こる炎症です。ウイルス・細菌感染、皮脂の過剰分泌、アレルギーなどを原因とします。まぶたのかゆみや腫れ・赤み、目のかゆみ、まつ毛の脱毛といった症状を伴います。
涙嚢炎
涙点から排出された涙を一時的に溜めておく「涙嚢」で細菌感染、炎症を起こしている状態です。
涙や目やにの増加、周囲への炎症拡大、目頭付近の皮膚の腫れ、痛みなどの症状を伴います。
めばちこ・ものもらい
(麦粒腫・霰粒腫)
麦粒腫
黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌といった常在菌によって、免疫力が低下した時に発症する病気です。まぶたの赤みや腫れ、痛み・かゆみ、目の充血といった症状が見られます。
霰粒腫
マイボーム腺という脂腺(脂肪が排出される部分)に脂肪が詰まり、肉芽腫(にくげしゅ)というしこりができる病気です。まぶたや目の周囲の腫れを
起こさないために
まぶたや目の周囲の腫れを予防する方法をご紹介します。
生活習慣の改善
寝不足、お酒の飲み過ぎ、水分・塩分の摂り過ぎはいずれも、まぶたの腫れの原因となります。
食事の栄養バランスを整えること、お酒を飲み過ぎないこと、塩分を摂り過ぎないこと、しっかりと休息・睡眠を取ることなどに気をつけてください。
コンタクトレンズを
正しく管理・装用する
コンタクトレンズの洗浄・装用方法、使用期限などはしっかりと守ってください。装用前にはコンタクトレンズだけでなく、手もきれいにしておく必要があります。
また帰宅後はすぐに外して眼鏡を使用するなど、装用時間を短くすることでトラブルが起こりにくくなります。
適度な運動・入浴
運動や入浴による血流の改善は、むくみの解消に役立ちます。
目の周りのマッサージも予防という意味では有効ですが、むくみや腫れが出た状態でのマッサージは逆効果になることがあるため、おすすめしません。
目のまわりを清潔に保つ
基本的なことではありますが、感染の原因になることがあるため、汚れた手で目のまわりを触らないようにしましょう。
また、正しい方法でクレンジングや洗顔を行うこと、水分は清潔なタオルで押し当てるようにして拭き取ることなども大切です。
低刺激の化粧品を使用する
近年は、アレルギーにも配慮した刺激の少ない化粧品が多数登場しています。特にアレルギーの起こりやすい人は、そういった商品を選ぶことをおすすめします。また帰宅後は、早めにメイクを落としましょう。
眼科を受診した方が良い
まぶたの腫れ
症状がまぶたの腫れのみであり、寝不足・飲み過ぎ・水分や塩分の摂り過ぎなど思い当たる原因がある場合には、ほとんどは心配無用です。多くは、その日のうちに解消します。
ただし、赤み・かゆみ・痛み・目の充血・目やに・涙があふれるなどの他の症状が1つでもある場合には、早期の受診をおすすめします。ウイルス性結膜炎などは、まわりの人へとうつしてしまうこともあるため、特に注意が必要です。